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発達障害の専門職とは

  • こども発達支援教室アクア
  • 2023年2月4日
  • 読了時間: 3分

 伊勢原市で発達障害のあるお子様に個別療育を提供している児童発達支援・放課後等デイサービス、こども発達支援教室アクアです。今回は専門職についてのお話です。


 発達障害のあるお子様や保護者様と関わることが多い専門職として、保健師、保育士、臨床心理士・公認心理師などがあります。更に、よりリハビリに近くなると言語聴覚士、作業療法士、理学療法士もいます。


 では、児童発達支援・放課後等デイサービスの職員は専門職なのかいえば、これはYESともNOとも言えます。


 児童発達支援・放課後等デイサービスで最も多いのは児童指導員任用資格ですが、資格の守備範囲がかなり広いです。高卒後3年もしくは大卒後2年間、児童福祉法の下にある施設で勤務した経験がある人や、大学で心理・教育・社会福祉を専攻して卒業すれば自動的に当てはまります。つまり、発達障害について学んだことが無くても資格を得られる訳です。


 次に保育士。これは間違いなく幼児の発達について学んだ専門職ですが、発達障害については守備範囲が異なります。


 そして、心理職(臨床心理士・公認心理師)の他、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士といったリハビリ系の資格。これらは間違いなく専門職といえるのでは?と思いきや実は必ずしもそうとは限りません。

 実は心理職でも発達障害の経験が少ない人や、言語聴覚士や作業療法士でも高齢者や中途障害ばかり経験していて小児がほとんど分からない人が大半だからです。

 残念なことに、こうした自称専門家たちが児童発達支援・放課後等デイサービスに専門職として配置される不幸な事態も起きています。

 

 無論、新しい分野にチャレンジして自分をアップデートしていこうという勉強熱心な方であれば、知識や経験を縦に横にと繋げていけるので良いですが、やはりそれだけでは限界があります。

 また、これまでの自分の知識や経験の及ぶ範囲でしか仕事をしない専門職もいたりして、こういう人は相談する側からは見分けがつかないので非常に厄介です。

 フランチャイズ系の事業所の中には、言語障害や言語療法のエビデンスを知らないまま、言葉の発達を促そうと手探りで介入していたり、言語発達の指導にABAという畑違いの技法を無理やり当てはめようとする人たちさえいます。ABA自体は理論的に確立された技法ですが、適用範囲は限られており、何にでも使おうとするのはきわめて乱暴です。


 発達障害の専門職の育成には、職人の徒弟制度のような環境がどうしても必要です。資格の有無に関係なく、療育現場で試行錯誤しながら、分からない時は専門書や最新の論文に目を通すといった個人の努力と共に、知識と経験が十分にある本当の専門家に定期的に報告してアドバイスをもらえる環境が無ければ、各自が専門職として育っていけないのです。


 こども発達支援教室アクアは組織的にそういった育成環境を構築すべく常に試行錯誤しています。それは獣道を行くような行為であり、マニュアル化とは程遠い、経済効率とは無縁の道です。

 

 
 
 

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